占いと魔法とオタク
幻想自警団通信文Z
秘術花鳥風月占い(恋恋)
この占いは恋愛に特化した運勢占いである。勝負を賭ける時期か否かを判定するのに使える。ただし、一人では占えないので親しい友人などに協力してもらって占ってもらいたい。
人数
二人。信頼できて、秘密が守れる人間をパートナーにすること。
準備するもの
- 花札一式
- 占いの流れを記録できる筆記用具(ノートとペンなど)。
- 落ち着いて術式が行える部屋。密室が望ましい。
術式
*占いの準備*
- まず配役を決定する。相談者(占いをする問題の当事者)が
<タヂカラオ>、もう一人(協力者)が<アマテラスオオミカミ>となり、対面して座る。
- 占う内容を明確にした後、札を裏にしてまとめ、それをアマテラス役の人間が良く切ってそろえる。
- アマテラス役の人間が山から札を二枚取り、その二枚の札をタヂカラオ役の人間に裏のまま渡し(アマテラスは札の表を見てはいけない)タヂカラオの手札に加える(タヂカラオはその札を見ても良いがアマテラスに見せてはいけない)。
- 次に、同じように二枚山から取り、今度は札を表にして場(アマテラスとタヂカラオの間のスペース)に並べる。
- 次に、同じように二枚山から取った後、今度はそれをアマテラスの手札に加える(タヂカラオに表を見せてはいけない)。
- 上記3から5の作業を四回繰り返し、手に八枚、場に八枚の札がそろったら、余った札の山を裏のまま場の横において準備完了。
実践
*占いを開始する*
- アマテラスから作業を開始する。
- 自分の手札から一枚、場にあるどれかの札と同じ季節の札を捨て、その二枚の札を取る。取った札は場の札と混ざらないように自分の前か横(相手に見える場所)に表にして並べる。場に手札と同じ季節の札が無ければ手札からどれか一枚を場に捨てて、場の札を増やす。特例として、同じ季節の札が場に三枚あり、自分の手札の中に四枚目があった場合、その四枚目を場に出せば、四枚全てを取ることができる。つまり、通常は手札と場の札の二枚しか取れない札が、場に同じ季節の札が三枚あって、なおかつ四枚目を自分が持っている場合はそれを出せば四枚全ての札を取ることができる。
- 山から一枚めくり、その札が場に出ている札のどれかと季節が合うかどうか確認する。合えばその合った二枚を取り、無ければ山から取った札を場に捨てて場の札を増やす。その場合も特例として場に三枚同じ季節の札があり、山からめくった札が四枚目だった場合はそれら四枚を取ることができる。
- 上記2から3の作業を今度はタヂカラオが行う。
- 上記作業をアマテラス、タヂカラオ、交互に行い、手札が無くなるまでに出来た役で占う。基本的には役が先にできた方が勝ちとなり、アマテラスが勝った場合は相談者に<運が無い>、または<相手の心は閉じたまま>であることを表す。逆に、タヂカラオが先に上がった場合は相談者に<運が向いている>、または<その恋の相手は相談者に心を開く>または<心の扉を開かせる実力が相談者に有る>ことを表す。アマテラス、タヂカラオ、どちらにも役ができなかった場合は、その恋が実る可能性は五分五分である。
- 特別ルールとして、タヂカラオのみ、役ができた後に更に勝負をかけることができる。通常先に役ができた方が勝ちだが、強気で行くべきか、やや慎重に行くべきかで悩んでいる場合は役ができた後に終了せず、更に別の役を重ねる作業に入ることができる。その際タヂカラオは「恋、恋、恋、恋…」と声に出しながら役を目指す。それで先にアマテラスに役を上がられてしまった場合、それは<慎重に行くべきである>という<啓示>である。また、役を重ねることに成功した場合は<強気で行っても良い>という<啓示>である。そのまま流れてしまった場合は<余計なことをするな、シンプルに行け>という<啓示>となる。
- もっと詳細を占いたい場合は上記作業の最中に、アマテラス、タヂカラオ、両者の手がどのように進んだのかをノートなどに記録し、その流れを後で検討する。アマテラス有利に運んでいて最後に逆転したのか、それとも初めから良い手だったのか、などを恋愛の現状に照らし合わせて検討する。勝利か敗北かはその流れの結果であり、それがそのまま占術結果となる。その際、アマテラスはタヂカラオ(相談者)にとっての<運>あるいは<恋の相手>を表す。分析は各自で判断するべし。
補足情報
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