幻想自警団が<自警>する<幻想>というものは、当然<幸福のため>のものでなければならない。だが、世の中にはそれ以外にも不幸に向かう<幻想>が存在していることも確かである。また、幸福に向かうはずの<幻想>も、使い方を誤ると不幸に向かって突き進んでしまうことがある。
幻想自警団ではそういった<落とし穴>に落ちないために、<幻想>と同時に<常識>を持つことを厳命している。
例えば以下の三つの文章に対して、あなたはそれを肯定するだろうか、それとも否定するだろうか。
上記三つの例文は、全て「いいえ」と答えなければならない。なぜならそれが<常識>だからである。
確かに1も2も3も、可能性としては否定しきれないが、しかしそれを肯定するのはどう考えても<非常識>なことなのである。
例えば死んだ人間を「生き返らせるから」と言って金品を請求する人間がいたらどう思うだろうか。また、自分の息子が殺されたとして、その犯人が「霊に憑依されてやった。俺は知らない」と言ったらどうするのか。また、自分の子供が怪我や病気をしたとして「気功で治してやるから400万円払いなさい」と言って来たらどうするか。普通は全て無視するか断る筈である。
このように、<幻想>にも現実問題に適用すると非常に危険な不幸へのスロープを形成するものが存在している。幻想自警団たるもの、常にこうした危険な<幻想>を避け、罪が無く、かつ幸せへのスロープとなる<幻想>を追及していかなければならないのである。
2005/2/13